2018年 04月 09日
その人の中身は聞かないとわからない。
先日親戚のお葬式があり、夫と義母とわたしとで車で向かった。
その道中、夫が出演したあるラジオ番組の放送日であったことに気付き、家族耳をそば立て、夫のラジオ収録を聞き始めた。
葬儀場についてしまったが、番組は続いていたので、三人で車中で静かに聞く。
お葬式なので、当たり前だが三人喪服である。
喪服姿のいい大人三人が、カーステに耳を近づけながら、じっと聞く姿は、実に滑稽である。(夫に至っては、喪服でグラサン、モヒカンである)
受付の時間ぎりぎりまで聴き終え、葬儀場に向かったのだが、義母は、
「いやーあんた喋りもいけるな。芸人にでもなれるわ」と、意気揚々であった。
確かに夫は頭の回転が早く、納得のいかないことにはとことん議論するし、世界各国どこに行っても現地と同化するぐらいの順応性があり、どんな場所でも物怖じしないので、その点は自信満々の人間であると思っていた。
しかし、である。
昨日、スマホの簡単な心理テストが面白かったので、夫に質問した時のことだ。
重要なのは、テスト結果ではない。
わたしが質問する問いの、夫の回答に驚愕した。
「人に会いたくない時がよくある」に対して、「イエス」
「人から言われたことが気になる」に対して、「イエス」
「心が苦しくなる時がある」に対して、「イエス」
「誰かに振り回されている時がある」に対して、「イエス」
全部、「ノー」と返事するだろうと思った問いに、全部イエスだったことに、思わずのけ反った。
表舞台で表現する人間は、以外と、中身センシティブ。
by mosottto
| 2018-04-09 11:02
| エッセイ