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スマホに関する、二、三の事柄。①


年末、パソコンに引き続き、携帯が壊れてしまった。

携帯ショップに持っていくと、「寿命ですね」と、あっさりひとこと。

夫から「これを機にスマホに変えたら」と何度も言われていて、携帯ショップの店員さんに色々機種やプランを執拗に聞く。

店員がガラケーのことを「折りたたみ式携帯電話」と呼んでいたことに、はっとしたり、話を聞くごとに眠気がおそってきたが、最安値のプランならいいだろうという、自分との折り合いがつき、変更することになった。
すぐに契約して帰れるだろうと思っていたが、確認事項やサインをしたりで、1時間半もかかり、契約も上の空で、今日の夕飯のことについてぼんやり考えたりしていた。


ガラケーから、スマホに変え、わたしがしたいと思っていたことがあった。

それは電車でのスマホ使用だ。


以前電車に乗る時のわたしは、ただひたすらぼんやり考え事をしたり、広告や外の景色を眺めたり、面白そうな乗客を観察をしていた。

そこで目にするのは、9割近く、みんなスマホに夢中という光景だった。
一つの車両で、自分以外はみんなスマホをいじってる時もあり、その絵面はなんともいえない空気感を漂わせていた。

この光景に自分も参戦したらどんな感情を抱くのだろうか?と、度々想像することもあり、スマホに変えて、ぜひその気分を味わってみようと思ったのだ。

さっそく電車に乗り、スマホを取り出すと、すこし気分が浮ついた。

いそいそとスマホをいじってみる。
夢中になる。
はっとして、周りを見渡すと、みんなスマホに夢中だ。周りのことなんて誰も見ていやしない。

スマホという一つの世界に没頭すると、電車に乗っているという三次元の世界がぼんやりしてきて、これは空想上の出来事なのだろうか?と、四次元の世界との境界線が曖昧になるような感覚さえする。

はあ、これがこういうことなのか、と、よくわからない感慨にひたったのである。


こうしてスマホに変えて、地味に試したいことは、まだある。


つづく。






by mosottto | 2018-01-29 12:01 | エッセイ