2016年 11月 04日
父と娘の共通点
我が家のトイレの前に張り紙がしてあった(写真参照)。
わたしがいつも電気つけっぱなしなので、夫が電気消せよと、張り紙をしたのだ。
「あぱが ら るす」とは、スペイン語で「電気消せ」という意味らしい。
夫は生粋の日本人である。
わたしも日本人だ。英語はおろかスペイン語のスの字も知らない。
なのになぜ、スペイン語なのだ!
まあ、そんなことはどうだっていいだろう。
この張り紙をぼんやり見て、ふと思い出した。
「あ、わたしこんな張り紙書いたことある!」と。
30年以上前、父親が戸を最後まで閉めなかったり、いつも電気つけっぱなしだったりで、いつも母がぼやいていた。(母はとてもしっかり者で厳しく、父はのんきな方である)
幼き私は、きちんとしてても、してなくても、ドアがちょっと開いてようが開いてなくても、そんなこたあどうでもいいやろ、と内心では思っていた。
なぜ、母があんなにキーキー怒ってるのかもよくわからなかった。
しかし怒りっぱなしの母を見てるのも正直しんどいので、父に向けてトイレに張り紙を貼ったのだ。
イラストつきで、大きく電気をちゃんと消して!と。
30年以上時が流れ、あれ?今度は自分が張り紙されてるではないか!
驚愕だ。
3歳の息子にも、「お母さん、ちゃんと最後まで閉めんとあかんやろ。出しっぱなしやん」などと、怒られている。
息子に注意されるたびに、自分のだらしなさが浮き彫りになっていくようだ。
父親と娘の共通点を30年目にして見つけた。
by mosottto
| 2016-11-04 11:40
| エッセイ